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講演会【事前申込制 整理券を発行します】

NO.9 11月21日(火) 14:20~15:20
会場:セミナー会場1
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①豪雨時の状況認識と避難意識の時間的変化
熊本大学 くまもと水循環・減災研究教育センター 教授 柿本 竜治 氏
令和2年7月豪雨」では,熊本県南を中心に多くの地域で河川の氾濫や浸水害,土砂災害が発生し,死者・行方不明者86人の甚大な災害となった.我々は,中でも被害の大きかった熊本県の人吉市,球磨村,八代市坂本町の浸水被害を受けた住民を対象に,時間の経過とともに河川の状況や災害発生への意識,およびそれに伴って変化する避難意識についてアンケート調査
を行った.アンケート結果の分析や避難意識モデルから,水平避難を促す要因は,ハザードマップの確認や避難場所の確認といった災害への備えや避難勧告や避難指示といった避難情報より,避難の呼びかけや河川氾濫など状況認識を促進させる刺激の方が有意であったことが分かった.この結果は,早目の水平避難を促進するには,堤防等の防災設備に,状況認識を阻害
しない,もしくは,状況認識を促進させるような機能も必要とされることを示唆する
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②介形虫からわかる沿岸域の災害の履歴
熊本大学 くまもと水循環・減災研究教育センター 准教授 田中 源吾 氏
介形虫は、体長は1mmにも満たない甲殻類の一種である。
二枚貝の中にエビが入ったような体制をしており、約5億年前以降、石灰質の殻が化石として堆積物中に保存される。世界中の陸水から深海まで様々な水域に生息しており、種ごとに異なる生息域を持つ。従って、過去の環境変化を復元するのに適しており、近年では津波や温暖化についての研究もなされている。
本講演では、沿岸域の災害の履歴を復元するうえで、介形虫の持つ重要性とその研究法について、以下の3つの事例を紹介する。
1.1498年、鎌倉の明応津波を示唆する介形虫群。
2.2011年東日本大震災で陸前高田の町を覆った、海底砂は何処からもたらされたか?
3.2020年の「令和2年7月豪雨」前後の砂川河口の介形虫群の回復過程。
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