日本技術士会 九州本部 防災委員会 株式会社セルコン 緒方 正隆 氏
人口減少社会が迫る中、経済縮小や労働力不足が懸念されており、行政サービス低下や地域担い手不足など深刻な問題を抱える地域も少なくない。このような中、企業・自治体・学校・住民など様々な主体が協力し合い、地域課題解決に向けた取組みが各地で展開されている。そこで活用されているのが「地理空間情報(G空間情報)」と「地理情報システム(GIS)」である。国も社会課題の解決に貢献する「地理空間情報高度活用社会(G空間社会)」の実現を目指しており、「GIS技能のある人材育成」が急がれるところである。そこで、以下の話題に触れながら、私が考える「人口減少社会におけるGIS活用のあり方」について紹介する。
G空間社会とは?/GISはどう役に立つ?/私のGIS活用法(”ひとり現地調査”で省力・充実化、ほか)/「GIS技能のある人材育成」を勧める理由と留意点/地域防災のためのGIS活用のあり方(既存GISサービスの課題)