熊本地震の痕跡から私たちが学ぶこと
2016年熊本地震から6年経ち,被災地の復旧復興も進み,以前の生活を取り戻しつつある.地震による斜面崩壊や破壊されたインフラなど痕跡は,その一部が震災遺構として保存されるが,多くは景観の一部分として徐々に自然の中に溶け込んでいく.これらの痕跡は,活断層や地震動による災害発生メカニズムの調査研究の対象となり,これまで繰り返された地震活動によって私たちの暮らす熊本の大地と自然の成り立ちを示す.「熊本地震の痕跡」からの知見は,避けることの困難な地震・活断層とどのように共生するのか,その貴重なヒントとなる.そのためには研究成果の正しい理解が必要不可欠である.
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